らんままの気まぐれ独り言

LUNASEA、長澤知之が大好きな女の独り言です。時々太宰治が登場。

まだまだ勉強不足ですが

太宰治についていろいろ調べていると、この人は本当にどうしようもない人だったんだな~と思います(汗)

何度も自殺未遂をして周りに心配をかけたり、妻と三人の子がありながら愛人に子供を生ませて、
またそれとは違う愛人と心中した。

だけど、放っておけない魅力というか何かがあったんだろうと思う。
そして書く才能に溢れていた。

太宰はよく死を口にしていましたが、それは生きたいという強い思いからきたんじゃないかな。
「生きたい。生きたいけど生きることが辛い。生きたいのに生きられないから死にたい。」
そんな矛盾したような葛藤があったのかもしれません。

晩年は結核を患い、度々喀血していたというし、体力的にも精神的にも
追い詰められていたのかもしれない。

だからと言って自殺はダメだと思うし、愛人との情死を美化しちゃいけない。
そんなもん美しくもなんとも無い。

けれど知れば知るほど興味が湧く。
彼はどういう人間だったんだろうか。

人間失格は有名ですが、彼を知るには重要な作品です。

ダークなイメージがおありでしょう(笑)
そうですね。タイトルからしてダークですね。

しかし、本の内容をざっくりとまとめると(私の勝手な解釈です)
「人間が本能のままに、あるがままに生きようとすると、精神異常者とレッテルを貼られ
人間の資格を剥奪される」というふうに読みました。

人間失格の冒頭部分。
「恥の多い生涯を送って来ました。 自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。」

本音と建前を自然に使い分け、世間と調和し生きている人達のことを
怖ろしいと感じていたらしい。彼はそれが出来なかったのだろう。


人間失格については、またいつか書こうと思いますので今日は詳しく書きませんが、
誰もが一度は持つ悩みというか問題というか「あぁまるで自分のことみたいだ」と
感じる部分があると思います。


さて、私はもっと勉強してから書かないといけないな。
まだまだ勉強不足。語るには100年早いと怒られるかも(汗)
もっともっと読み込んで、小説だけでなく実生活の方も気になるところです。

なぜこんなに興味を持つのだろう?
う~ん・・・やはり作品が好きだからかな。
どういう人なの??ってやっぱり気になります。
どうしようもない人だけど、人を惹き付けるものを持ってると思います。

ただ同じ時代に生きていたらどうだろうか。
きっと直接は関わりたくないと思うかな(汗)



最後に、「津軽」という太宰が故郷の青森津軽地方を旅して書いた本があります。
これも内容はまた今度。

この小説の最後の一文が好きで、読む度に心を締め付けられます。
遺作でも何でもないんですがね。不思議な爽快さと勇気をくれる気がします。


「さらば読者よ、命あらばまた他日、元気で行こう。絶望するな。では、失敬。」