らんままの気まぐれ独り言

LUNASEA、長澤知之が大好きな女の独り言です。時々太宰治が登場。

太宰治

「恋の蛍 山崎富栄と太宰治」を読んで

著者 松本 侑子さんの「恋の蛍 山崎富栄と太宰治」を読みました。太宰治をよく知る上でとても有益な書籍です。 太宰治の愛人で、共に入水自殺をした女性。山崎富栄。彼女の人生を書いた本であるが、創作も含まれているので、完全なるノンフィクションではあ…

「回想の太宰治」を読んで 

著:津島 美知子 太宰治の奥様です。 本の内容紹介の一部抜粋太宰治は、文字通り文学のために生まれ、文学のために育ち、文学のために生きた「文学の寵児」だった。彼から文学を取り除くと、そこには嬰児のようなおとなが途方に暮れて立ちつくす姿があった。…

太宰治の津軽を巡る

旅を振り返って。 二泊三日の短い旅でした。全然足りないです。物足りない。 斜陽館はもう一度行きたいな…。 私は何を求めて津軽へ向かったんだろう。と考えてみた。単に「太宰治という作家が好き」というシンプルな理由かもしれない。いや、それだけではな…

【太宰治思ひ出の蔵】太宰治の津軽を巡る

さて最後に訪れたのは 太宰治思ひ出の蔵 入館料200円です。 斜陽館、疎開の家があるのは津軽鉄道の金木駅。 そこから五所川原駅を目指します。 切符を買おうとしたけど券売機が無い。 窓口で五所川原までと告げ、切符を駅員さんから買いました。 津軽鉄道で…

【太宰治疎開の家】太宰治の津軽を巡る

斜陽館を後にして向かったのは、 太宰治疎開の家 入館料500円です。 戦時中、東京空襲から逃れるため妻の実家である甲府に疎開してたんですが、そこで空襲に遭い、行く当てもなかったので太宰の実家である金木へ向かいました。 その頃には兄との関係も少しず…

【斜陽館】太宰治の津軽を巡る

ついにここへ来れました。 斜陽館 入館料は600円。(斜陽館のみ) 太宰治(本名:津島修治)が生まれて育った家です。 津島家は地元でもかなりの権力と財を持っていたので、この家も相当な大豪邸! 明治の時代にこの家はそりゃ「金木の殿様」と呼ばれて当然だろ…

【小説「津軽」の像記念館】太宰治の津軽を巡る

続いては小説「津軽」のクライマックス、子守であったタケに会いに小泊へ太宰は行きます。 今回の目的地 小説「津軽」の像記念館 タケさんのことや、小説「津軽」について詳しく展示されています。 次はここへ行くぞ! 弘前のホテルに泊まっていたので、ここ…

【太宰治まなびの家】太宰治の津軽を巡る

一生に一度は行きたいと思っていた青森。 太宰治の生まれ故郷である津軽地方へついに行ってきました! 弘前–五所川原–小泊–金木 太宰の面影を求めて行った場所です。 ひとつずつ紹介しようかな。 まずは弘前。 「太宰治まなびの家」です。 弘前駅から歩いて2…

走れメロス 太宰治

「メロスは激怒した。」この冒頭部分はあまりにも有名です。小学校か中学校の国語の教科書に載っていて、当時は何気なく読んでいたけど、この頃は太宰に対して健全なイメージしか持ってませんでした。他の作品読んでないからね。結果、他の作品読んでハマっ…

太宰治 親友交歓

太宰治の作品から。これは、要約すると、太宰が戦後に青森の実家へ帰省している時に起きた話で、「親友」を名乗る一人の男が訪問してきた際の事件として書かれています。今で言う、ブログみたいな印象を受けます。その日の出来事を、太宰の心境を解説しなが…

太宰治の手紙

太宰治が佐藤春夫へ「芥川賞をぜひ私に下さい」という内容の手紙が発見されたとニュースで知った。第一回芥川賞で評価はされたものの受賞にはならなかった太宰は、第二回芥川賞をどうしても欲しかったんだろう。佐藤春夫は太宰の才能に一早く目を付けていて…

太宰治 女生徒

太宰治の作品から。この作品は、ある女性が太宰のもとに送った日記を題材にしたと言われています。それを元に、太宰の空想の世界が広がり、その世界で生まれた少女が主人公になりました。14、5歳の少女が、朝起床してから夜就寝するまでの一日を、少女目線で…

太宰治 きりぎりす

太宰治の短編です。展覧会やお金などに無関心で、描くことが純粋に好きだった画家。その生き方に共感する妻。しかし次第に絵が評価され、瞬く間に人気画家へ登り詰めた夫は、富と名声を手に入れ変貌していく。名声を得ることで破局を迎えた画家夫婦の内面を…

太宰治 桜桃

太宰治の小説から。作中でも説明していますが、これは夫婦喧嘩の話。夫は気まずい事に耐え切れない性格で、絶えず冗談を言う。夫婦は労わり合い、尊敬し合い、乱暴な口争いをした事も無い。子供を可愛がり、子供達も父母になついている。しかしこれは外見で…

まだまだ勉強不足ですが

太宰治についていろいろ調べていると、この人は本当にどうしようもない人だったんだな~と思います(汗)何度も自殺未遂をして周りに心配をかけたり、妻と三人の子がありながら愛人に子供を生ませて、またそれとは違う愛人と心中した。だけど、放っておけない…

太宰治 駆け込み訴え

太宰治の短編。イエス・キリストとイスカリオテのユダの話。聖書を元に太宰の世界が広がります。ユダが祭司長にキリストを売る話は有名ですが、その時のユダの二転三転と移り変わる心模様を表現しています。何故キリストを売ったのか。キリストに対する複雑…

太宰治 トカトントン

太宰治の短編に「トカトントン」というのがあって、これも面白くて好きです。戦中、戦後は日本の文学が少し衰退したそうですが、その中でも太宰は勢力的に次々と作品を発表していったそうです。そしてこの「トカトントン」は戦後の話。しかし暗い話ではなく…

太宰治 御伽草子

ほとんど本は読みませんが、昔から太宰治が好きで彼の本は読みます。太宰治が好きと言うと、大抵は怪訝な顔をされたり、引かれたりします。暗いよね…とか、死ぬ話ばっかりちゃうん?とか言われます。確かに人間失格のイメージは大きいですし、死を扱う話もあ…