犬の一生
我が家のらん君は今年6歳です。
人間でいうと40歳くらいらしいです。
あっという間の成長で、子犬の頃が懐かしいです。
おもちゃみたいにピョコピョコ走って転んで、寝てるとき以外は物を破壊。
やんちゃ過ぎて、手に負えない時期もありました。
今や大人の落ち着きを醸し出し、散歩や遊びではしゃぐことはあっても
すぐに落ち着くようになりました。
ロープの引っ張り合いっこが好きなんですが、5分も経たずして自ら止めてしまいます。
…ちょっと寂しい…。
ある程度言う事も聞いてくれますし、こちらの言ってることも理解してるっぽい。
共に生活するには、とても楽になりました。
だけど、あのやんちゃ坊主が懐かしくなる。
これから先、何年後かには、足腰も弱くなったり、耳が遠くなったり
様々な変化があるでしょう。
私よりも先に天国へ行ってしまうのでしょう。
考えるだけで悲しくて寂しくて苦しくなります。
今すぐ抱きしめて、大好きだよと伝えたい衝動に駆られます。
ペットを飼うのは人間のエゴでしょうか。
「死んだ時が悲しいから、ペットは飼わない」という人に沢山会います。
もっともだと思います。必ずやってくるその時を受け止めるのは辛い。
らん君を家族に迎えて、責任という重圧が肩に伸し掛かりました。
命。人間だろうと犬だろうと猫だろうとウサギだろうと鳥だろうと…きりが無いけど、命は同じ。
この子が天国へ旅立つ時、「この家の家族になれて幸せだった」と思ってもらえるよう、
沢山愛情を注いで、共に生きようと思いました。
ペットを飼うのは人間のエゴでしょうか。
この疑問を絶えず自分に投げかけている。
きっと、正しいか間違いかは誰にもわからない。
だけど、今日も「エヘヘ」と笑いかけるように側へ寄ってきて、
撫でてと言わんばかりに体をすり寄せてくる姿を見て、抱きしめずにはいられないのです。