らんままの気まぐれ独り言

LUNASEA、長澤知之が大好きな女の独り言です。時々太宰治が登場。

ドラマ ホテルコンシェルジュで見たモラハラ

たまたまテレビがついていたので、ながら見をしていました。
がっつり見ていたわけではないので、全体的な感想はよくわかりませんが、
ホテルの客として鈴木保奈美さんが出ていました。しかも夫がモラハラだったんです。

その部分だけ食い入るように見てしまいましたが、モラハラやっぱり怖いです。

夫の機嫌を損ねないように顔色を見て、思考は先回り先回り…怒られないように言動に気をつけます。
それでもモラハラの地雷はどこにあるかわからないので、結局ハラスメントを受けるわけですが。

そもそもモラハラする人ってのは、怒る材料は何だっていいですからね。
自分の気に障った。これだけでいいんです。要は相手に恐怖を与えて服従させることが目的なので。

ドラマでは、夫が妻に対して「支配人に色目使った。俺に恥をかかした。」という理由で妻に土下座をさせてました。
ありえないですよね。冷静に考えて。
しかしモラハラの環境ではありえるんです。反省文を書かせる奴もいます。

私が夫にモラハラを受けていた時期、夫のことを心の中で「金正日」と呼んでいました。
独裁政権。自分がルール。自分さえ良ければ国民が死んでもお構いなし。という感じでしょうか。

私が泣いたり不機嫌になると気分が悪いと言って怒るので、
「あなたにどんなに傷つけられても私は笑っていないとだめなのか」と問うたら「そうだ」と真顔で言われました。
妻の顔を平手打ちしておいて「何故怒るのだ」という思考がモラハラ人には成立します。
(平手打ちは例えばの話ね。手を上げられたことはありません)

真面目で、相手に喜んでもらいたいとか、奉仕心、サービス精神がある人が陥りやすいです。
「自分さえ我慢すれば丸く収まる」こう思っちゃうんですよ。
それが負のスパイラルに陥るきっかけになるんですが。

さて、ドラマでは奥さんがホテルコンシェルジュの女性に励まされ、別れを決意します。
さっきの土下座をした次の日に、夫に別れを告げてホテルを後にしました。

実際には、決意した翌日に離婚宣言 → はいサヨウナラ → 夫「そんな~…」なんて流れありえないですが(汗)
でも、今もモラハラで苦しんでいる人にとっては少しの希望が持てるかもしれません。
立ち向かっていいんだという希望。巨大な力で押さえつけられていると思っているけど、
実際は中身のない人間のただの自己顕示欲だということ。

まずは自分を大切にすることです。
自分の感情、思考、行動、どれも間違いじゃない。
何かしようとすると「お前には無理だ。無能なんだから」的な言葉で押さえつけようとしてきますが、
「はいはい、そうねそうね~私無能だしね~」と流して、思うように行動してください。
重要なのは、相手の言葉に反応しないということ。
傷ついたり、落ち込んだりすると相手の思う壺ですので、右から左へ流しちゃいましょう。

不思議なことに、自分はモラハラを受けているって自覚してから、モラハラを受けても
「お、またモラモラ言ってるな~。はいはいそのパターンね。」と冷静に流せるようになってきます。

私がモラハラから脱出できたのは、この自分の思考の変化でした。
最初は、私が思い通りのリアクションをしないから、必死にモラモラしてきましたけど、
そのうち面白くなくなったのか、モラモラ言ってこなくなりました。
今は、多少の束縛はあるものの、だいぶ優しくなったし、威圧的な態度をとることは無くなりました。

ドラマを見ながら「昔のあなたを見てるみたいだ」と言ったら「え!?そんなことないよ」と言いながらも
罰の悪そうな表情をしていたので、してやったりです(笑)
「俺と結婚してくれてありがとう!俺は幸せ者やな~」と言い出したので、反省してるってことなのかな?(笑)

相変わらず宇宙人か?と思うほど理解できず、ついていけない時もあります(汗)
まだまだ気を使ってる自分がいるのも事実ですが、以前「私はいつ離婚しても構わない」という態度を見せた時に
本気でビビッてたので離婚したくないんでしょうね。

ドラマの感想ではなくて、モラハラの話になっちゃいました。
前にも書いたかもしれませんが、周りのお友達やお知り合いの方で悩んでる方がいたら、
そんな理不尽なことあるわけないとか突き放さずに、話を聞いてあげてください。
通常では理解できない事がモラハラなんです。

思考も行動も感情も乗っ取られて、追い詰められて自殺してしまう人がいるのも現実です。
離婚するしか方法がないのに、離婚してもらえないケースも沢山あります。
ただの精神的苦痛では済みません。

一人でも多くの方が、モラハラの被害から抜け出せることを祈っています。