らんままの気まぐれ独り言

LUNASEA、長澤知之が大好きな女の独り言です。時々太宰治が登場。

長澤知之 ベテルギウス

長澤知之さんの曲から。


2007年に発売されたミニアルバム「PAPER STAR」のボーナストラックに収録されています。

聴いたあと、一つの感情ではなく、いろんな感情が複雑に絡み合って湧き上がる。
「いい曲だー!」なんて単純な感想では語れない感じがする。

いい曲なんです。本当に。長澤知之の世界にどっぷりハマって抜け出せない。
歌詞といい曲といい…そしてやはり長澤くんが歌うからいいんだろうな。

私の勝手な印象。
孤独の淵に立っているけど、一人じゃないと一筋の光が見える。
だけど、その光も永遠じゃなくていつか消え行くかもしれない。
その消え行く光を自分と重ね合わせて、共に生きていこうと心に決める。


この曲は歌詞が印象的で、心に響くフレーズが沢山ある。

「逃げ道なんて無いさ 僕も君のように 比較されながら終わりを待つ身」

この一行にいつもドキッとして、心がギュッと締め付けられる。
こんな表現を聞いたことがあるだろうか。

確信を突かれると言うのかな。自分でも見ないようにしている物を、長澤くんの言葉によって自覚する。



ベテルギウスについて調べてみた。と言っても浅いですが…。
お恥ずかしい話、星の名前というのはうっすら知っていましたが、どんな星だとかは全く知りませんでした。
和名が平家星なんですね。いや、歌詞一行目に出てくるのに深く考えてなかった私ってお粗末だ。

オリオン座の一つであり、おおいぬ座シリウスこいぬ座プロキオンともに、
冬の大三角を形成している、とても大きい星。

地球との距離は、約642光年。つまり今私たちが見ているベテルギウスは642年前の姿であると。
…すでに脳みそが拒否ってる。頑張れ私。

ベテルギウスの質量は太陽の約20倍もあって、質量の大きな恒星ほど核融合反応が激しく進行するため
短命な一生となるんだそうです。
そしてベテルギウスは徐々に小さくなっておきており、しかも加速的に収縮しているらしいです。

星には寿命があって、ベテルギウスの寿命はもう尽きるんじゃないかとか…。
寿命が尽きる時、星は超新星爆発を起こすのだとか、もう私の頭ではついていけなくなったので
ちょっと離脱します(汗)


私が無知なだけで、もしかしたら当たり前の知識なのかもしれませんが、
長澤くんは、この全てを知ってる上でこの曲を書いたんだな~とわかりました。

「べテルギウス 泣かないで まだ君を見たいんだ 見たいんだ 見つめていたいんだ
 ベテルギウス 逝かないで まだ君と居たいんだ 居たいんだ 側に居てほしい 
 世界が「違う」と言って 時代が「要らない」と言って 未知など無い未来でも」

何か涙が出てくる。長澤くんてすごいな。いつも思う。
本は読まないって言ってるけど、とても博学で教養のある素敵な人だな。


とっても辛いことがあった時に聴くと、辛さや悲しみと向き合えて、受け入れて実感する。
そして枯れるほど泣いて、泣き尽くした後に、フワッと優しい空気が纏う。

人それぞれだから、この曲をニコニコ笑顔で聴く人もいるだろう。それも間違いじゃない。
みんな自分なりの解釈で音楽を聴いていいんだから。

私は泣きたい時に聴きたくなるかな。悲しみと向き合うために。
だからあまり聴かないんだ。大好きな曲だけど、条件反射で聴くと泣いてしまう。


だけど今はずっと聴いてる。今回は自分のためじゃなく、ある人の心に寄り添いたいと思うから。
自分に出来ることなんて何も無いんだなと無力さを感じているけど。
この曲が好きだと言っていたね。

優しい人は、悲しみを抱えていることが多い。
長澤くんがそうだ。きっと私なんかじゃわからない何かを抱えているのに、とっても優しい。


曲中の静かに呟くような「イェーイェーイェー」の中に全て集約されている気がする。
ぐちゃぐちゃになってる感情が整理される。そして、それで救われる自分がいる。

曲の始まりの「イェーイェーイェー」は暗く重い気持ちになるけど、
曲の終わり間際の「イェーイェーイェー」は優しいんだ。


「僕の唯一なんだから」という歌詞を聴いて、長澤くんそのものだと思った。
きっと、沢山の人の唯一の存在になってますよね。長澤知之という人は。